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RELEASE2025.03.10

世界最高峰のSDGsカクテル大会 『サステナブル・カクテル・チャレンジ』で日本代表・大島創が世界4位の快挙!

サステナブルなラム酒の代名詞「Flor de Cana(フロール・デ・カーニャ)」が主催する「Flor de Cana サステナブル・カクテル・チャレンジ 2024 世界大会」決勝戦が、2025年2月27日にニカラグアの壮大な景観を誇るグラナダのイスレタスで開催されました。


この大会は、フロール・デ・カーニャが推進するサステナビリティの理念を具現化し、世界のトップバーテンダーたちが環境に優しい創造的なカクテルを競い合う舞台となりました。各国の厳しい予選を勝ち抜いた18名が集結し、フロール・デ・カーニャ12年ラムを使用した独創的でサステナブルなカクテルを披露。単なる技術やカクテルの味、香り、見た目の競い合いにとどまらず、持続可能な素材選びや環境負荷を抑えた製法などの要素が審査され、「世界で最もサステナブルなバーテンダー」の称号をかけた熱戦を繰り広げました。


その中で日本代表・大島 創氏が見事世界4位に輝きました。約40の国と地域の代表が競い合う本大会では、各国大会を勝ち抜いた精鋭たちが6つの地域大会を経て、世界大会の舞台へ進出。18名のトップバーテンダーが集うハイレベルな戦いの中、大島氏は独自の技術と創造力を活かした持続可能なカクテル「Re:CANAlization」を披露し、その才能を世界に示しました。

1位シンガポール代表、2位スペイン代表、3位イタリア代表がランクイン。大島氏は、わずか1ポイント差で3位入賞を逃したものの、世界4位という素晴らしい成績を収め、環境に優しいカクテル作りと技術、会場を盛り上げたプレゼンテーションが高く評価されました。日本のバーテンダーとして、その実力を世界に証明した瞬間となりました。


【持続可能なカクテルの祭典―世界が注目するエコ・バーテンディング】
「Flor de Cana サステナブル・カクテル・チャレンジ」は、環境に配慮したカクテルを競うグローバルなコンペティションです。参加バーテンダーたちは、サステナブルな素材や技術を活用し、味わいと環境負荷の低減を両立させた革新的なカクテルを創作。その創造性やストーリーテリング、技術力、環境意識が総合的に審査されます。

また、本大会の審査には、業界を代表するトッププロフェッショナルが参加。Danil Nevsky(Bar World 100:2位)、Patrick Pistolesi(Drink Kong 創業者)、Gina Barbachano(Hanky Panky マネージャー – World’s 50 Best Bars)、Marcus Voglrieder(Nobu Restaurant Group ビバレッジ ディレクター)。彼らは、カクテルの味や香り、ビジュアル、プレゼンテーション、創造性、技術力、そしてサステナブルな取り組みをどれだけ体現しているかといった多角的な視点から評価を行いました。

そして今回、日本代表として出場した大島 創氏は、世界の舞台でその卓越した技術と創造力を発揮し、日本のバーテンダーの実力を見事に証明しました。サステナブルなカクテル文化のさらなる発展と、日本のバーテンダーの可能性を更に広げる機会となったことは間違いありません。

最後に日本代表 大島 創氏に今回の世界大会についてお話を伺いました。


この世界大会を終えての率直な感想は?
世界大会を終えて、まずは肩の荷がおりたと言いますか、緊張で張り詰めていた気持ちから解放されて、どっと疲れを実感してるというのが正直な感想です。笑
人生初の土地 ニカラグアで、これからの時代を牽引していくスターバーテンダーたちと同じ舞台に立てたことは、自分にとって本当に夢のような時間でした。
結果に関しては、未だにもっと上位でもよかったんじゃないかと思っています。笑
それくらい、ベストのパフォーマンスが出来た手応えはありましたが、それでも世界の壁は厚く、トップ3までの このたった1ポイントには、とてつもなく大きな差があるように痛感いたしました。

大会での挑戦や印象に残ったことはありますか?
今大会で特に意識したことは、”サステナブル”という漠然とした、それでいて壮大なテーマをいかに”リアル”な自分事として捉えてもらえるか、という部分に焦点を当てたことです。
小手先のテクニックや、目先のサステナブルではなく、本当の意味で長期的に持続可能なこと。
そして”ゴール”になってしまいがちなサステナブルなアプローチを、いかに”手段”として伝えられるか、その先の未来をイメージさせられるか が日本大会から一貫して私のテーマでした。

言語の壁もある中で、私のこのテーマが伝わりきるかどうかがひたすらにずっと課題でした。
母国語が英語やスペイン語の選手たちを相手に勝ち抜かなくてはならないというプレッシャーはとてつもないものでした。
日本大会の空気感とは違い、選手それぞれが空気を作り、自分のペースに引き込むプロたちばかりだったということが、世界の舞台ならではの特徴だったように感じます。
その中で見せる選手たちそれぞれのホスピタリティや、斬新なアプローチ、最新のテクニックなど、いかに自分の得意なフィールドに引きずり込んで、パーソナリティを表現し、魅了するかという熱量に圧倒されると同時に、私自身もワクワクさせられました。

事前の準備や苦労した点などはありましたか?
事前準備の部分では、日本大会の頃から変わらずひたすらにプレゼンテーションの練習を繰り返し行いました。
私にとって英語が課題であることも大きな要因ですが、「カクテルのコンペティションなのに、なぜ舞台上でのプレゼンテーションがあるのか?」という意味を自分なりに解釈し、プレゼンテーションの重要性や、そこに重点を置く価値があると常日頃から感じていることが大きな理由です。

現地では幸い、バーテンダーという仕事柄、不規則な生活を送る日々なので、時差に苦しむこともなく現地時間に順応できましたし、食事も不自由なかったのが救いでした。
が、やはり現地の設備やあらかじめ準備しておいてもらった材料に満足のいかない部分が多くあったことは、アジア大会同様、世界大会でも苦戦した点でした。
ドがつく程の心配性な性格もあり、万が一に備えて念には念を入れて準備を重ねておいたのが功を奏し、致命傷には至らなかったものの、何か一つでも足りていなかったら結果は大きく変わっていたかもしれません。

大会を通じて得たことや今後の目標などあれば教えてください。
この大会を通じて成長できた部分としては、英語でのコミュニケーションや、一歩踏み出す勇気の大事さを改めて学べたことです。自分にとって苦手な部分でも、あえて負荷をかけて挑むことで、得られる成果は大きく変えることが出来ると実感いたしました。
トップ3に残れず、私にとっての大会自体はその瞬間、そこで終わってしまいました。ふてくされて部屋でずっと過ごすことも、切り替えてひたすら観光にまわることも出来ましたが、次世代のミクソロジストたちや、トップバーテンダーたちが集まるこの機会を棒に振らないように、「コンペティションで優勝できなかったなら、誰よりもコネクションを作るという部分で優勝してやる!」と、最後までなるべく一人一人と直接会話をすることを心掛けました。
私にとっての、私だけのセカンドラウンドを勝手に開催しました。笑
日本出国前に、応援して下さったたくさんの方々からの応援メッセージを日の丸国旗に書いて頂きました。
同様に、大会終了後 ファイナリストや審査員など、可能な限り全員から直接メッセージと名前をFlor de CañaのTシャツに書いてもらいました。
出発直前の朝食の時間までも、手当り次第見かけたら突撃してコミュニケーションを図りました。
今までの自分からは想像できないような自分自身の行動は、自分の中でも大きな一歩であり、成長だと思っています。
次にまた彼らに会う時は、もっとたくさん自分の言葉で会話をできるようになることが目標であり、あのとき出来なかった会話をすることがひとつの楽しみでもあります。

トップ3に選ばれず、ただただ悔しくて涙を流している私に、たくさんのファイナリストたちが声をかけてくれました。
「俺の中ではお前がNo.1だ!」
「絶対に止まるな、必ず世界一になれる!」
「この大会を通じて、多くのバーテンダーが君から学んだことがある」
本当に多くの励ましの言葉をかけてくださり、嬉しさと同時に、同じようにトップ3に残れなかったにも関わらず私にそのような言葉をかけてくれた選手たちに、自分はうまく言葉をかけてあげられない歯がゆさを感じました。
どう伝えていいのかわからないという英語力、そして同じ立場のはずなのに悔しがることしかできなかった自分自身の未熟さ。私がまだ、トップ3そして、世界一の器ではなかったことをこの瞬間にハッと気付かされました。
カクテルの知識や技術も勿論のことながら、人間としても一回りも二回りも大きくなって、必ず世界の舞台に帰ってくることが、私の次の大きな目標であり挑戦です。

最後に応援してくれた人へのメッセージをお願いします。
今大会を通じて、一番強く感じた部分は、本当にたくさんの方々が注目してくださって、そして応援してくださっていたということです。
15時間という時差がある中で、リアルタイムで配信を見てくださっていた方々から本当にたくさんのメッセージを頂きました。バーテンダーや同僚だけでなく、一般の方や、お客様、地元の友人まで見てくださっていて、やはりそれだけ注目度の高い大会だったんだと実感いたしました。
私の演技を見た海外の全く知らないバーテンダーからもメッセージが届いたことにはさすがにびっくりしました笑
日本の一人のバーテンダーのたった7分間の演技をこんなにも注目して頂ける経験、そして世界の舞台に立つ経験は、人生においてもそう多くはない機会だったと思います。
月並みな表現になってしまいますが、そのような経験をさせて頂けたこと、そしてそんな最高の世界の舞台に立たせて頂けたことは、本当に心から応援してくださった皆様のお陰だと思っています。
「コンペは団体戦」とよく言われます。
ステージに立つのは1人きりですが、そこに立つには私1人の力だけでは到底成し得ないものでした。
ここまで応援してくださった皆様に、今はただただ感謝を申し上げたいです。本当にありがとうございました。
そして、これから引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


世界の舞台で得た学びと感動を胸に、大島 創氏のさらなる飛躍をフロール・デ・カーニャはこれからも応援します!